さくらが歩道に舞うようになった4月、税務署からの帰り道に立ち寄ったのがタビラコでした。世田谷線に隣接しているお店で、松陰神社前のカフェとしては3軒目。川口葉子さんの「東京カフェ散歩」で知りました。
カフェ初心者のぼくが感じたことですが、素敵なカフェというのはあんがい外観はあれ?ここ入っても大丈夫かな、という造りだったりする。どこか素朴だったり、ふつうの住居のような佇まいです。けれども扉を押して入ってみると、あったかい空間が拡がる。そんなギャップがいい。
タビラコもそんなカフェでした。ぼくは一度、店の前を通り過ぎてしまった。カフェの存在に気がつかなかったのです。けれども道を戻って、ああ、ここにあったんだと再確認しました。通り過ぎてしまいそうな自己主張のなさが逆によかったりします。
店内の壁には絵本がたくさん立てかけられています。さりげなく置かれた観葉植物がやさしい。注文しようとしてぼんやりと考えていると、女性店主の高橋さん(というのは、川口葉子さんの本で知った)が、スコーンのジャムが選べることを書いた黒板を立ててくれました。カフェオレだけ注文したのだけれど、スコーン頼めばよかったかな。
カフェオレがあったかい。天井にはアンティークな灯り。
世田谷線側の大きな窓がある席に座ったので、すぐそこに線路があり、ときおり世田谷線の小型な車両が通り過ぎていきます。けれどもその音は騒がしくなく、むしろ静かな店内の音楽を聴きながら電車が通り過ぎるのを待ってしまう。電車の通らない線路には、さくらの花びらがひらひらと舞っていました。
店を出るときにレジでお金を払いながら、店主の高橋さんに「本で読みました。出版社にお勤めだったんですよね」と訊ねると「ずいぶん昔のことです。編集ではなかったんですけど」とのこと。シャイな感じの店主さんでした。
おひとりでカフェを運営していくのは大変だろうなあ、と考えました。ぼくもひとりで会社を立ち上げて大変なのですが、お客さま商売の場合はもっと大変な気がする。とはいえ大変さを微塵も感じさせないカフェのことを考えながら、世田谷線の松陰神社前駅に向かいました。ほんのすぐ先に駅はありましたが。
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■ブログ
http://tabiraco.jugem.jp/
■食べログ
http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131709/13109069/
■Googleマップ
大きな地図で見る
カフェ初心者のぼくが感じたことですが、素敵なカフェというのはあんがい外観はあれ?ここ入っても大丈夫かな、という造りだったりする。どこか素朴だったり、ふつうの住居のような佇まいです。けれども扉を押して入ってみると、あったかい空間が拡がる。そんなギャップがいい。
タビラコもそんなカフェでした。ぼくは一度、店の前を通り過ぎてしまった。カフェの存在に気がつかなかったのです。けれども道を戻って、ああ、ここにあったんだと再確認しました。通り過ぎてしまいそうな自己主張のなさが逆によかったりします。
店内の壁には絵本がたくさん立てかけられています。さりげなく置かれた観葉植物がやさしい。注文しようとしてぼんやりと考えていると、女性店主の高橋さん(というのは、川口葉子さんの本で知った)が、スコーンのジャムが選べることを書いた黒板を立ててくれました。カフェオレだけ注文したのだけれど、スコーン頼めばよかったかな。
カフェオレがあったかい。天井にはアンティークな灯り。
世田谷線側の大きな窓がある席に座ったので、すぐそこに線路があり、ときおり世田谷線の小型な車両が通り過ぎていきます。けれどもその音は騒がしくなく、むしろ静かな店内の音楽を聴きながら電車が通り過ぎるのを待ってしまう。電車の通らない線路には、さくらの花びらがひらひらと舞っていました。
店を出るときにレジでお金を払いながら、店主の高橋さんに「本で読みました。出版社にお勤めだったんですよね」と訊ねると「ずいぶん昔のことです。編集ではなかったんですけど」とのこと。シャイな感じの店主さんでした。
おひとりでカフェを運営していくのは大変だろうなあ、と考えました。ぼくもひとりで会社を立ち上げて大変なのですが、お客さま商売の場合はもっと大変な気がする。とはいえ大変さを微塵も感じさせないカフェのことを考えながら、世田谷線の松陰神社前駅に向かいました。ほんのすぐ先に駅はありましたが。
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