うまく生きていくためには「行動力」が必要だ。
行動あるのみ。
というのは、どれだけ頭のなかで
素敵なことを考えていても、
その素敵なアイデアは単なる妄想にすぎないからだ。
「いつかギターを弾いてみたい」というひとは、
楽器店に足を運んでギターを購入するなど
行動をしなければ一生ギターを弾かない。
「いつか小説家になりたい」というひとは、
いまPCに向かって文章を書いていなければ一生小説家にはなれない。
大きなステップを踏み出す必要はない。
ほんのちいさなステップを積み重ねることで、
遠い場所にも到達できる。
とはいえ、「動けないとき」はある。
人生は順風満帆ではなく逆風に吹きまくられて
先に進めないときがある。
あるいは、躓いて引きこもってしまったり、うつ病になることもあるだろう。
そんなときには、動けない自分を許容してしまおう。
ムリに動く必要はない。
そして次のような5つの要諦を考えてみるといい。
1.いまは深く考える
動けなくても、思考を動かすことはできる。
いろんなことを考えてみよう。
過去を振り返って、自分を再確認したり再発見してもいい。
宇宙の起源はどうだったのかなど、壮大な哲学を展開してもいい。
ただ、悩んではいけない。
「悩む」ことと「考える」ことは根本的に違う。
2.削ぎ落とす
やらなくてもいいことはやらない。
そのイベントのために外出することは必要だろうか。
どうでもいい飲み会に参加して出費することに意味があるだろうか。
本なんか読まなくても、ぼんやり空を眺めていればいいんじゃないか。
シンプルに生きてみよう。
3.自分の禁じ手を作る
動けないといっても、最低やっておかなきゃならないことはある。
例えば食べること、水分を補給すること。
そして充分に眠ること。
動けないけど、食事をとらないことは禁じるなど、自分なりの行動規範を作る。
最低限のことだけやれば、あとは動かなくていい。
4.準備をする
次の行動のための充電期間だと考えよう。
たっぷり睡眠をとって、のんびりと時間を過ごそう。
動けないのなら、動かないと割り切ってしまうことだ。
しかし、準備のための充電期間だから動かないと考えるのはおかしい。
「のための」という思考を言い訳にしてはいけない。
とりあえず、いまは階段の踊り場にいるんだ、と考えればいい。
5.眠る
どれだけ眠っちゃいけないというルールなんてない。
冬眠のクマは冬の間、ずっと眠っている。
タンポポは夏眠して他の植物が花を咲かせる時期を外して花を咲かせる。
つまり、他人とは別の自分だけの時間感覚で生きればいい。
1日20時間眠ってもいい。少なくともぼくは咎めない。
凄いとおもう。20時間も眠っちゃうことができるあなたは。
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動けない自分を責めなくていいんじゃないかな。
いまはそういう時期にある、というだけのことだ。
振り返ってみると活発に動いていた時期もあるだろう。
子供の頃には夢中で遊んでいたんじゃないか。
SNSで「素敵な食事をしました!」
「みんなで集まって最高!」という
投稿をみて落ち込んだり嫉妬したりするのであれば
ネットをシャットダウンしてしまえばいい。
他人は他人だ。勝手に生きてください。
他人と比較してあなたの人生を
自分で貶める必要はない。
あなたに必要なことは自分の人生を生きることだ。
動けなければ、動けないことがいまのあなたの人生だ。
それでいいじゃん。
どこが悪い?
動けない時間も大切にしよう。
みんなが行動的である必要はない。
あなたはあなたの時間を生きればいい。
(外岡 浩)